障害を問い直す きょうだいとして考えた6

最後には、読み手へのお願い事2つと、「きょうだいと発達障害者が、一台の車の両輪ではなく、それぞれの車を走らせる」ための提案を提示しています。 読者にお願いをしたい一つ目は、社会的文脈と自分の心の関係性を考えていただきたいということである。本…

障害を問い直す きょうだいとして考えた5

障害者に関わる仕事をしていると、「親亡きあと」という話題が出てきます。 仕事でなくても、きっと家族に障害者がいれば、そのことは引っかかる課題だと思います。 きょうだいにとって、「親亡きあと」は、どうなるのでしょう。そしてその言葉は、どういう…

障害を問い直す きょうだいとして考えた4

きょうだいは、発達障害者と一緒に生活する中で、発達障害者と自分のどこが同じでどこが異なるのかわからず、アイデンティティが拡散しており(Kaplan and Fox 1968)、アイデンティティの獲得に、発達障害者の影響を受ける(西村・原 一九九八)。 アイデン…

障害を問い直す きょうだいとして考えた3

この本によれば、「きょうだいは同世代の人よりも自己概念が有意に高」いそうです。 「自己概念」とは、なんでしょう? goo辞典によると、「自分がどんな人間であるかということについていだいている考え」だそうです。 自覚はないですが、たしかに、「ふつ…

障害を問い直す きょうだいとして考えた2

親は半生、きょうだいは一生。親ときょうだいの最大の違いは、親は障害者を「存在」という意味で意識をし、子どもに障害があるとわかった時点から、障害児・者のために作られた制度に接し、子どもの成長の節目や出来事とともに、毎日を生きる。それに対しき…

障害を問い直す きょうだいとして考えた1

こちらの本では、11章のテーマがあり、その中のひとつのテーマとして「きょうだい」(障害児・者の兄弟姉妹のこと)が取り上げられていました。 個人的に、この章がいちばんのめり込んで読んだテーマだったと思います。(自分が「きょうだい」なもので) 本…

障害を問い直す 予告

最近、図書館である本を借りました。 「障害を問い直す」という本です。 障害を問い直す 作者:松井 彰彦,川島 聡,長瀬 修 東洋経済新報社 Amazon 仕事柄、前からなんとなく気になっていた本でした。 今月は、本を読む余裕があったので、思い切って借りてみる…