うたうきっかけ

私のブログには、「うた」というカテゴリーがあります。

ふと浮かんだ詩なんかを書いています。

なぜ、そのようなものを書き始めたか。それは、中学生くらいにさかのぼります。

 

中学生のころ、近所の書店で表紙のイラストがかわいいノートを買いました。何を思ったか、そのノートに詩を書き始めました。

日々の景色の小さな変化、少女漫画のような空想、心情。そのようなものを、「詩」という形で昇華していました。誰に見せるわけでもない、ただ自分が楽しむためだけに書いていました。親にも秘密な、隠れた趣味のようなものでした。

 

高校では日々の勉強や部活に取り組み、いつのまにかその習慣はなくなっていました。

大学生のころ、先生からある課題が出ました。それは、「毎週短歌と俳句を考えてくる」というものでした。季語などは気にしなくていいとはいえ、限られた文字数で、何を表現したものか。通学途中の駅のホーム、通りすがりの家族の様子、自分の周りの変化。様々なものを短歌や俳句の「タネ」として、携帯のメモ機能にためていました。

毎週それぞれ1つずつ提出しなければならなかったので、スリルもありました。五七五、もしくは五七五七七にうまくはまったときは快感でした。

大学を卒業したころ、同時に短歌や俳句を考えることはなくなりました。

 

新卒で入社した今の会社を続けて早5年以上。久しぶりに、何かを表現したいゆるやかな衝動があります。そのため、この「まいのりのおと」を開き、「うた」というカテゴリーを作りました。まだたくさんは書けていませんが、少しずつ出していけたらと思います。絵も、小説を書く、というのも気になっています。

もともと私自身、空想好きなところがあるのですが、それをわざわざ紙に書いたり話したりということはありません。自分の頭の中で完結してしまいます。それでたいていは満足なのです。

しかし、頭の中でしかいない名無しの存在たちを、思い切ってどこかに開放してみてもいいかもしれない。そのようなことを、最近考えています。